プロが解説!Vtuberの始め方【#2】〜モデル準備編〜

こんにちは!

VananaStudio代表/マルチクリエイターのKOKI (@KOKI_Vanana) です!

「Vtuberをはじめたい」「Live2Dモデルを作って欲しい」など、最近Vtuber関連のご相談を多いただきます。

今回は前回の記事「Vtuberの始め方【#1】〜心構え編〜」に続いて、モデル準備編ということで、どうやってVtuberモデル準備するのか?について解説していきます!

モデル完成までの流れを把握し、実際にモデルを制作する方法、依頼の仕方などについて学びましょう!

目次

  • どれにする?色々あるVtuberモデル
  • Vtuberモデル制作を依頼しよう
  • モデルを自作する場合
  • どこに依頼すればいい?クリエイターさんの探し方

この記事を書いた人

VananaStudio代表
KOKI

大手航空会社にて12年勤務後、大きくキャリアチェンジ。妻とeスポーツチームを2年間運営、その中でクリエイティブ制作を独学で学ぶ。グラフィックデザイン全般、動画制作、Live2Dアニメーション、Vtuber制作、など幅広く担当。徳島県出身。バイブルは漫画「げんしけん」。

1.どれにする?色々あるVtuberモデル

モデルを準備するにあたって、まず最初に「どんな種類のモデルにするか?」を決めましょう。

Vtuberモデルには大きく分けて2Dモデル、3Dモデル、無料アプリのモデルの3種類があります。

2Dモデル

イラストに動きをつけた2Dタイプのモデル。最も主流のスタイルで、有名Vtuberなど多くのVtuberが使用している。Live2Dというソフトを使って制作されており、3Dモデルに比べて安価であることが多い。

3Dモデル

3Dで制作されたモデル。2Dモデルに比べ可動域が広く、幅広い動きを表現できる。Vtuberの元祖キズナアイなどが好例。コストが高くなる傾向がある。

無料モデル

スマホアプリなどで使用することのできる無料モデル。既存のパーツを組み合わせてキャラを作成することができ、幅広いキャラメイクが可能(課金要素あり)。完全にオリジナルのキャラクターではない点、メインストリームとは言えない点がデメリット。

それぞれにメリットデメリットがありますが、やはり主流なのはイラストを使った2Dモデル。

クリエイターとしてVtuber業界に身を置く者としても、2Dモデルをオススメしたいと思います。コスト的にも、汎用性の高さ的にも、人気的にもやはり2Dにしておけば間違いないと思います。

もちろん絶対に3Dがいい!という方は迷わず3Dを選ぶべきだと思いますし、まずはお試しで始めたい!と思った方は無料アプリからスタートしてもいいでしょう。

ここは妥協せずに自分がいいと思ったものを選ぶことが一番大切かと思います。

2.Vtuberモデル制作を依頼しよう

次はモデル制作の流れについてです。

ここからは2Dで制作する場合を解説していきます。
(3Dは別途記事化予定です!)

モデル制作のステップ、どこで依頼をするのか、どうやって依頼すればいいのか、どれくらいが相場なのかを見ていきましょう。

まずはモデル制作の流れです。

モデル制作の大まかな流れ

  • キャラクターデザイン
  • モデル用イラスト制作
  • モデリング(モデルの動きを作る)

制作の流れは大まかにはこの3ステップで、意外とシンプルです。

ただ当たり前ではありますが、クリエイターさんによって対応可能な範囲が異なるので、依頼の際は注意しましょう。

以下に依頼のパターンをまとめてみました。

主な依頼の仕方4パターン

  • 全工程を1人のクリエイターさんに依頼
  • キャラクターデザインとイラスト制作を依頼、モデリングのみモデラーさんに依頼
  • キャラクターデザイン、イラスト制作、モデリングを全て別々に依頼
  • 既にあるオリジナルキャラクターを使用し、モデル用イラスト、モデリングをそれぞれの方法で依頼

色々なパターンがありますが、まずは自分がどこにこだわりたいかを決めておけば、後の流れは自ずと決まってきます。

例えば「このイラストレーターさんの絵柄じゃなきゃ嫌だ!」という場合はそのイラストレーターさんがどこまでの範囲まで引き受けてくれるのかによってその後の流れが決まりますよね。

このモデラーさんがいい!という場合も同様です。

コストを抑えたい場合はフルコースで制作してくれるところに依頼するのが最も効率的かつ安く済ませることができるでしょう。

3.モデルを自作する場合

あまり多くはないパターンかもしれませんが、念のため自作する場合についても解説します。

自分で作る場合、まずは自分でキャラクターデザインをし、それをイラストにおこします。

使用するソフトはCLIP STUDIOやPhotoshop、最近ではibisPaintなどがポピュラーです。

iPadで制作する人も多く、依然と比べると制作のハードルは格段に下がってきています。

リンク:CLIP STUDIO
リンク:Adobe Photoshop
リンク:ibisPaint

Vtuberモデル用にイラスト化する場合はモデリングの知識も必要となってくるので、モデリングの仕方を学びつつ、イラストを制作していくという流れが現実的でしょう。

イラストを既に描いている人であればまだ難易度は下がりますが、デジタルイラストの経験がない人にとってVtuber用のイラストを制作するのはかなり難易度が高いと言えると思います。

例えば目一つを取っても10個以上のパーツ分けることが当たり前だったりするので、時間をかけてコツコツと学びながら進めていくことになるでしょう。

モデル用イラストが完成したら最後はLive2D上でモデリングを行い完成です。

イラスト制作の仕方やモデリングの方法は下記のような本で学ぶことができるので、共有しておきますね。

KOKI

とはいってもここがやはりハードルが高いのは事実です…(笑)

自作に挑戦したけどうまくいかず、イラスト制作からやらせていただいたというご依頼も実際にありますね。

4.どこに依頼すればいい?クリエイターさんの探し方

クリエイターさんを探す方法は色々あります。

ただし注意点や落とし穴もあるので、しっかりと読んでもらいたい部分です。

まずは好きなイラストレーターさんやモデラーさんに依頼する方法です。

自分の好きな絵柄、クオリティーで作品を作ってもらうことができるので、この方法が最も理想的と言えます。

ただし有名な方であれば比較的料金が高く、納期も数カ月待ちということもあり得ます。

Vtuberモデル用のイラストは受け付けていないという方もいるかと思うので、そこも注意しておきたい点です。

コスト重視の場合はアウトソーシングサービスを利用するのが一般的です。

色んなクリエイターさんがいるので、好きな絵柄、自分の求めたクオリティーで制作してくれそうなクリエイターさんを探しましょう。

ただしアウトソーシングサービスはサービス仲介料をサービス提供者側が20%近く中抜きしているため、その分料金を高く設定されていることも多いです。

Twitterなどで探す方法もポピュラーですが、そのクリエイターさんが信頼できる方なのかを見極める必要があります。

丁寧に対応してくれるのか、レスポンス速度は悪くないか、ちゃんと納期を守ってくれるのか、過去にトラブルを起こしていないかなど注意すべき点は多いです。

一番いいのは知り合いにクリエイターさんがいれば相談をする、もしくは知り合いにクリエイターさんを紹介してもらう方法です。

一方で企業に依頼する方法もあります。

アウトソーシングサービスやTwitterなどは個人でやっている方がほとんどなので、やはり信頼という部分では不安に感じる方も多いでしょう。

その点企業に依頼する場合は安心して依頼できるというのが大きなメリットとなります。

確かに敷居が一気に上がる感じはしますが、お客さんには親身になって相談に乗ってくれるはずですし、企業さんだからこそ色々な提案をしてくれることもあるでしょう。

私自身がまさに企業として制作に携わっているので分かりますが、気軽に相談のお問い合わせをいただけるのは実はとても嬉しいんです。

ですので是非積極的に企業さんに問い合わせしてみるといいかなと思います!

KOKI

困っている人を助けたい、いいサービスを届けたい、という純粋な気持ちは個人・企業関係なく同じですよね!

4.モデル制作にはいくらかかる?

さて、最後に皆さんが一番気になるお金の話。

結論から言うと、相場は1体あたり約15万円~です。

もちろんピンキリではあるのですが、しっかりとしたモデルを使いたいならそれくらいが目安となります。

価格が変わる理由としてはクオリティーの良し悪しは勿論なのですが、依頼を一カ所で済ませられるかどうかも重要だったりします。

色んなところで依頼をしてしまうと一つ一つの単価が高くなり(なんでもセットの方が安いですよね)、コストだけではなく時間も多くかかってしまいます。

なぜならクリエイターさんによって作品の作り方は異なるので、例えばイラストレーターさんが作ったイラストを見てモデラーさんが「このパーツの分け方、構成では進められない」となってしまうことが起こり得るからです。

実際にこれはVtuber制作だけでなく、私たちが制作を行っているキャラクターアニメーション制作でもよくある話です。

連絡をして調整し、修正を依頼するコストはバカにはできません。

なので一つ一つ依頼すると単価が高くなる場合が多く、調整や修正が発生した場合は追加料金がかかることが一般的です。

逆にコストにこだわりがない場合はかなり自由がききますし、こだわりつつコストを抑えたいという欲張りたい場合も、自分がこだわりたいところに重点的にコストをかけるという工夫をすればOKだと思います。

KOKI

予算・こだわり・納期を天秤にかけてじっくり考えましょう!

Vtuberをはじめるなら

ここまで読んでいただいて、まだ少しでも悩んでいたり、聞いてみたいことなどがあれば是非私たちに相談してください!

相談だけでも勿論OKですし、連絡しづらいな…と感じた場合は私か妻のTwitterに気軽にDMしてくださいね!(勿論VananaStudioのTwitterでも大丈夫です!)

VananaStudioは夫婦で経営するクリエイティブスタジオです。

キャラデザからモデリングまで全て私たち夫婦が制作しているため、無駄な作業や修正、やり取りを極限まで減らすことでコストカットを図っています。

そのため比較的安価かつ短納期で制作させていただいています。

予算に合ったプランもご提案させていただき、無理なくVtuberを始めるお手伝いをさせていただければと思います。

KOKI

アットホームな雰囲気でお迎えいたします^^

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VananaStudio代表 / マルチクリエイター| 12年勤めたJALを退職しクリエイターにキャリアチェンジ。 eスポーツ、Vtuber、アニメーション、グラフィックデザイン、動画制作等幅広く担当しています。 好きなゲームのジャンルはノベルゲームとアクションRPG。FPSは下手過ぎて見る専です。趣味は子育てとコーヒー。